■ 概要:16基のBAが生み出す圧倒的な情報量

ハイエンド中華イヤホンブランド「KZ」から登場した純バランスド・アーマチュア構成モデル、
KZ AM16 バランスチューニングエディション

片側8基、合計16基のBAドライバーを搭載し、
低域から高域までの再現性を追求したフラッグシップ的存在です。
ダイナミックドライバーでは到達できない高密度な音を実現し、
モニター用途にも十分通用する“純粋なリスニング体験”を提供します。


■ 試聴環境

  • DAC:Fiio K7
  • ケーブル:銀メッキ4.4mmバランスケーブル(リケーブル対応)
  • 音源:Spotify(最高音質)/ハイレゾFLAC 96kHz
  • 使用ジャンル:Aimer、Nujabes、Ado、映画サントラ、クラシック、FPS(VALORANT)

■ 音質レビュー:全帯域が自然に溶け合う“モニター的正確さ”

🔸 高音域

高域専用BAが織りなす、繊細で透明感のあるトーン
シンバルやピアノの倍音は自然に伸び、刺さりは一切なし。
長時間のリスニングでも耳に優しく、音の粒立ちが際立ちます。

🔸 中音域

ボーカルが極めてクリアで、
距離感と立体感のバランスが絶妙
息づかいやリバーブの余韻まで丁寧に描写され、
アコースティックやジャズ、ポップスの表現力が格段に上がります。

🔸 低音域

低域専用BAが生み出す低音は、
量感を控えめに保ちながら締まりとレスポンスの良さを両立。
ベースラインがしっかり沈み、空気の振動まで感じられるのに、
中域を邪魔しない絶妙な設計です。


■ チューニング哲学:すべてが“自然”で“整った音場”

AM16のバランスチューニング版は、
3ウェイクロスオーバー構成によって帯域を完全に分離。
それぞれのBAが周波数特化型で独立動作するため、
音が濁らず、全帯域がスムーズに繋がります。

結果、空間の見通しが非常に良く、
“音が前後・左右・上下に立体的に配置される”印象。
リスニングだけでなく、ミックス確認や配信モニターにも向きます。


■ ゲーミングテスト:FPSでも強い定位と距離感

FPS(VALORANT/APEX)で使用した際、
足音や環境音の方向感が極めて正確。
高域の情報量と空間表現が優れており、
敵の動きを立体的に把握できるため、ゲーム用途にも非常に強い

音の抜けが良く、
細かい音の位置を把握したい“競技系プレイヤー”に最適です。


■ デザインと装着感

金属フェイス+樹脂ボディの組み合わせが高級感を演出。
人間工学に基づく形状は耳にしっかりフィットし、
長時間リスニングでも痛みや疲れを感じません。

イヤーチップの密着度が高く、遮音性も優秀。
小音量でも十分な臨場感を得られるため、夜間の使用にも◎


■ 総評:解像感・定位・自然さの三拍子が揃った万能機

項目評価
解像感★★★★★
バランス★★★★★
立体音場★★★★☆
低音の質★★★★☆
ゲーミング適性★★★★☆
コスパ★★★★★

KZ AM16 バランスチューニングエディションは、
単に“多BA”を詰め込んだイヤホンではなく、
各ドライバーが緻密にチューニングされた“完成された音の構造体”。

フルBA1万円台とは思えない解像感と自然な音場表現で、
「モニターイヤホンのような正確さ」と「リスニングの楽しさ」を両立しています。


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